自由な立場で意見表明を
先見創意の会

新年のご挨拶 2022年

コラム 

「先見創意の会」会員の皆様またホームページにアクセスされている皆様、明けましておめでとうございます。静かな新年をお迎えのことと思います。

「先見創意の会」もホームページを開設してから18年目に入りましたが、皆様のご尽力のお陰で欠落もなく毎週の更新を継続しています。コラムニストの皆様には深く感謝申し上げます。

新たに加わりました「医療と法」のセクションも順調に推移し、一層の充実図ることが出来たと思っています。今後とも一層のご支援をお願い申し上げます。

過去2年間、何度となく「新型コロナ」の大きな波を経験しましたが、初期の手探り状態での試行錯誤を経て対応策にも工夫が見られ、国内的には拡大傾向が収まりつつある状況に入りました。欧米先進諸国に比べワクチン接種開始が数か月遅れ、結果として変異株出現時に中和抗体価の保持人口が高かったり、高いワクチン接種率、さらに日本人の高い感染予防意識の結果であるのかもしれません。しかし、世界的にはまだまだの状態であるとともに、新たな「変異株」の出現もあって予断を許さず年末年始のホリデイシーズン後の国内感染状況を注視することが必要です。

昨年は「コロナ禍」のもと「東京オリンピック・パラリンピック」が開催されましたが、大きな混乱もなくやり遂げた日本人を誇りに感ずるのは私だけでしょうか!!
特に各分野の評論家と称する方々、マスコミ関係者の中には「絶対中止」すべきと声を大にして叫んでいた方も多かったと記憶しています。 その後の発言内容を知りたいものです。新しい年を迎えて2年間の経験と科学的知見を踏まえて、適切な対応が可能になり「コロナ禍」以前の国内的・国際的な経済活動・日常生活を取り戻すことを期待します。

世界を取り巻く不安定な環境は拡大こそすれ終息する気配は見られません。過去の東西対立の構図が各分野で再現されつつあり、国連や国連関連の各種組織も役割を果たせず、機能不全に陥っています。勿論、我が国を取り巻く国際環境も一段と厳しさを増しています。政治・経済評論家や政治学者が指摘している問題点は少なからず理解しているつもりですが、どのような具体的な対応策が必要なのかまで踏み込んだ提案は皆無です。幸い、新たなアメリカ政権は「聞く耳」を持ち合わせているようですし、我が国の新政権も「聞く力」を強調しており十分な意見のすり合わせを行って対応策を具体化して貰いたいものです。

今年一年、立ち込め続けている各分野での暗雲を払いのけるような状況・展開が生まれることを期待したいと思います。
      

一般社団法人先見創意の会代表理事
青柳 俊
2022.01.01