新年のご挨拶 2026年
斎藤達也 先見創意の会 代表理事
新年を迎えるにあたり、ご挨拶をさせて頂きます。先見創意の会は、医療関係者や医療に関心のある一般の方々が個人として自由な立場で情報の交換、相互啓発、意見表明を行う場を提供することを主たる目的に、2006年に発足しました。
今年で21年目を迎えました。このようなコラムサイトが20年もの間継続出来た事は、一重に皆様のご支援の賜物と考えます。内容は医療・福祉・介護が中心ではありますが、コラムニストの方々の素晴らしい投稿により世の中のトレンド、経済状況、政治状況もタイムリーにお届け出来ていると自負しております。
様々な情報を提供とするとともに、コラムニストや会員の皆様から頂いた貴重なご意見やご提案をホームページ上に掲載してきました。会員数やアクセス件数も増加し、本会の役割も認知されるようになったことを喜ばしく思っております。
約20年の継続は正に「継続は力なり」を実感しております。
2025年は激動の1年だったと思います。気候、天災、世界情勢は目まぐるしく変動しました。トランプ大統領の再選は衝撃的なインパクトを世界中に与えました。2度目のトランプ政権が誕生し、自国第一主義のもとパリ協定、WHO、ユネスコを始め様々な国際組織・協定からの離脱しました。その上、各国に対してとてつもない関税を課し世界経済を混乱に陥れています。米国は元より、そのあおりで世界中の国々で物価高騰が著しく、人々は苦しんでいます。
西洋的価値観、多様性・相互理解・人道主義が否定され、過去の歴史的評価も180度転換し、社会的不安の増大とともにポピュリズムが横行し、少数弱者が切り捨てられようとしています。
ウクライナ紛争も、トランプ大統領から様々な提案はなされますが解決の糸口は全く見いだせていません。タイとカンボジアの紛争等世界中で新たな衝突が多発しています。
昨年のノーベル平和賞はベネズエラのマチャド氏が受賞しました。米国によるスパイ映画さながらのオスロへの脱出劇は、世界中を驚かせました。
マチャド氏のトランプ大統領への賞賛を含め、受賞に対しては、賛否両論が沸き上がりました。
昨年は今までより一層グローバリズムから自国第一主義への変化が進み、経済のブロック化もある意味深刻化しています。いまこそ多様性・相互理解を進めなくてはと痛感させられます。
我が国に目を向けてみると、圧倒的男性優位の政界において、初の女性総理が誕生した事には、日本は元より世界各国も驚きを隠せませんでした。しかし、今後の施策がどのようなものになるかは未知数です。
医療界においては半数以上の病院・診療所が赤字経営です。今後の医療サービスの継続的な提供に大きな影響を落としています。診療報酬を10年以上削減し続けられ脆弱化した経営基盤に、インフレの波が襲い掛かった結果です。そのことにマスコミがようやく気付き、取り上げるようになったのは不幸中の幸いだったかもしれません。
しかし根本的な解決策は見いだせずAIの活用も遅々として進まない状況です。医師や診療科の地域的偏在も大きな問題となっています。診療報酬を超えた問題なだけに解決が困難な状況です。
混迷した時代だからこそ、国民目線で見ると、医療・福祉の重要性が一層増している事を痛感させられています。当会の活動が、困難に立ち向っておられる皆様の知恵のひとつとなることを切に願っております。
今年も当会の目的を忘れることなくホームページのコンテンツの充実を図り、会員同士の情報交換、相互啓発や意見表明の場として発展するよう尽力する所存です。 何卒よろしくお願い申し上げます。
斎藤 達也

