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(掲載日 2005.11.04)
テーマ  ORCAの勧め
投稿者  N.S.生
 今まで保険請求は手書きでしていましたが、9月からレセコンを導入しました。8月から準備に入り、1ヶ月間でキーボードの叩き方を練習、9月からレセコンを稼動させ、10月6日には9月分の保険請求書類がすべて完了しました。住所氏名などの登録で、もたついているものの、登録してしまえば、毎月の手書きの必要がなくなり、無駄な労力が無くなると、職員は喜んでいます。

 問題は値段です、コンピューター2台を使用する設定で、3ヶ所から見積もりを取りました。A社は270万円、B社が260万円、ORCAが110万円でした。同じ条件の仕様で値段が半分以下なので、何の迷いもなく、ORCAに決めました。「安かろ悪かろ」では困りますが、サポート業者も熱心で、スケジュール通りスムーズに稼動できましたし、その後も順調に稼動していますのでほっとしています。適切な使用上のマニュアルもあり、機械操作も業者の手を借りることもなく順調です。値段がこんなに違うことは、余り知られていないと思うのであえて情報提供しました。

 日医総研にORCAの全国的平均値段を尋ねましたら、初期導入で118万円、年間のメンテナンス費用で27万円位との回答がありました。自力でレセコンを組み立て、自院でメンテナンスを行えば安価でありますが、バージョンUP等を考えるとサポート業者と契約するのが良いようです。

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 <ORCAの発祥経緯>

 平成11(1999)年9月、九州首市医師会連合会が佐賀市で開催されました。「医療情報委員会」で「ワープロが20〜30万円で買えるのに、レセコンが500〜600万円もするのは高過ぎる。ソフトの中味はレセコンより、ワープロの方が難度が高いのに安く買えるのは、スケールメリットがあるからなのです。レセコンを使うのは日医会員が殆どなのだから、日医で研究開発して、多くの会員に使ってもらえば、ワープロ並みに安く提供できるようになるはずです」との発言がありました。皆さん大賛成して、来賓としてご出席された当時の日医会長坪井栄孝先生へ要望書を提出しました。

 坪井前会長は特別講演「医療構造改革と日医総研が果たした役割」の中で「日医は総力を挙げてシンクタンク『日医総研』を立ち上げ、日医の最高の頭脳集団が構築できました。その中で、日医独自のレセコンの研究開発も手がけていますので、近いうちに皆さんのご要望に応えられる製品が出来るはずです。ご期待ください」とのご説明があり、拍手喝采を浴びました。

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 その後、紆余曲折はありましたが、平成14(2002)年4月、日医の手がけたORCAの登場により、他のレセコンメーカーも価格を大幅に値下げしております。スケールメリットを確保するために、ORCAの愛好者がさらに、さらに増えれば良いがと願う次第です。
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